TED要約:パワーポーズで最高の自分になろう - 2分間で自分を変える方法 - エイミー・カディ

ガッツポーズをする男性

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ここでは「最高の自分をつくるボディーランゲージ」について紹介します。

目は口ほどに物を言う
人は見た目が9割

人は時に言葉よりも視覚的に受け取る情報を優先させることがありますよね。
内容より勢いやオーラにやられたり。ちゃんと見られたいのでスーツで出向いたり。

多くの人は何を言うかに注意を払いますが、実はどう振る舞うかの方が人生を左右します。

今回はボディーランゲージや非言語コミュニケーション(仕草や態度など口で伝える以外のコミュニケーション方法)が人の思考にどう影響するかについての研究してきたアメリカの社会心理学者でハーバードビジネススクールの教員のAmy CuddyさんのTEDトークYour body language may shape who you are “(ボディーランゲージが人をつくる)を紹介します。

このTEDトークは世界ですでに1700万回以上再生されており、多くの反響を呼んだ内容です。

ボディーランゲージの話しですが、

・自分の殻を破りたい人
・イマイチ自分に自信が持てない人
・あがり症の人
・コミュニケーション能力を向上したい人

には是非チェックしていただきたい内容です。

トークの終盤に彼女がとてもエモーショナルになる部分があるのですがとても心を動かされます。動画を最後に載せてますので、是非一度ご覧ください!

目次

動画

ボディーランゲージの研究

私たちは常に人のボディーランゲージが気になります。
例えば、笑顔や握手やぎこちないウィンクなど。

人の印象は何もその人が発する言葉だけで決まるわけではありません。
むしろ言葉以外の情報から受け取る印象の方がインパクトがあったりします。

ボディーランゲージ、正式には非言語コミュニケーション(Non-verbal communication) はこれまで様々な研究がされてきました。

その効果や人にあたえる影響は大きく、人生に大きな意味を持つ就職の面接や昇格等と行った局面でもその力は大きく働きます
デジタルな世界でさえ、絵文字を駆使してコミュニケーションを円滑に進めたりします。

この非言語コミュニケーションは他者に影響を与えるだけではありません
これまであまり研究されてきませんでしたが、非言語は発している当の本人にも影響を与えます

権力や支配的な非言語行動

私は非言語コミュニケーションに興味を持ち、特に権力や支配的な非言語行動について研究をしました。

権力は支配力を誇示する非言語行動とはどのようなものでしょうか?

動物の世界では力強さや権力、支配力を発する非言語行動は体を大きく見せようとします。
腕を広げたり、胸を振ったり、できるだけ空間を使ってオープンな姿勢、行動をとります。

これは人間も同じです。

この行為は動物の本能的行動です。別に誰かの真似して学んだわけではありません。

その証拠に例えば目が見えない人でも競技などで自分がゴールし何かを達成した際には力強さを感じ体を広げ腕を上げます。

Vの字に腕を挙げ、胸を張り、少し上を向き、体を開く。これは力を感じるポーズです。



逆に私たちが無力と感じる場合はどうでしょうか?

体を抱くように腕を組んでみたり、目線はうつむき加減、背中も丸まがちと体をとても小さくします。閉じた状態です。

私はMBAの学生を教えていますが、生徒の中には所謂MBAの学生といった自信に満ち溢れ、体を大きく使い、どんどん発言をする生徒がいます。

一方、自信なさげに閉じたこまり授業での発言もほとんどない学生もいました。
また男女差があり、女性の方が閉じる傾向にはありました。


私は意識的に非言語行動を行うことでその生徒の内面まで変えられないかという研究をしました。

強いふりを続けることで、いつか本当に強くなれるのか?

私たちは非言語行動が自分の気分や感情に影響を及ぼすことを知っています
楽しいから笑うのではなく笑うから楽しくなることがあります。
ガッツポーズのようなポーズで力が湧いてくるものです。

しかし一時の感情や気分だけでなく、思考性まで変えることはできるでしょうか?

私たちは自分たちの思考で体が変化することを知っています。
それでは逆に私たちの体が思考を変えると言うこともあるのでしょうか?

この思考の変化を測る為に私はホルモンに着目し、研究を始めました。
「 力強い支配性の高い人 」と「 弱く閉じ気味な人 」とではある重要な2つのホルモンに 違いが見られます。
支配性のホルモンである 「テストステロン」とストレスのホルモンである 「コルチゾール」です

霊長類の群れの中で力を持つボスは テストステロンが多くコルチゾールが少ないです。
これは人も同じです。
支配性ホルモンが高いのはわかりやすいですが、ストレス性ホルモンが低いということも納得が行きます。誰もストレス過敏なボスは嫌ですもんね。ボスにはどっしり構えていてほしいものです。

そして例えば霊長類の群れにおいて、ある個が突然ボスの役割を引き継ぐことになった場合数日の間にその個の テストステロンの値は大きく上昇しコルチゾールの値は大きく下がります。
役割が人を変えるです。

実験① ホルモンの分泌量

はじめに行った実験はこうです。

実験内容

①被験者の唾液サンプルを摂取
②彼らに「力強いポーズ」もしくは「力のないポーズ」を2分間とってもらいました
③そしてその後ギャンブルをしてもらい
④最後に再度唾液サンプルを摂取しました

まずストレス耐性(この場合はギャンブル)の結果はこうです。

測定値「力強いポーズ」をした人「力のないポーズ」をした人
ギャンブルで賭けに出る確率86%60%
支配的ホルモン20% 増10% 減
ストレス性ホルモン25% 減15%増

たった2分間のポーズで被験者のホルモンは変化し、脳の状態を変えたのです。

思考性が変化し力強いポーズをとった人はもっとリスクをとりストレスを許容できるようになったのです。 

非言語行動は他人がどう見るかだけでなく、自分で自分のことを どう思い どう感じるかも決めるのです

実験② 採用したい人の態度

私たちは別の実験も行いました。もっと人生に大事な場面を想定して就職の面接で実験を行いました。

実験内容

①面接前に被験者に「力強い」 もしくは「力のない」 ポーズをとってもらう
②面接は5分。何をいっても面接官が無表情という非常にストレスの強い面接を行う
③面接後、録画した映像を後で別の人事担当者に見てもらい被験者を評価をしてもらう

面接の録画を見た4人の人事担当者は実験のことも面接官が全くの無表情で過度のストレス下にあったことも何も知りません。①で誰がどのポーズをとったのかも知りません。

そして動画を見終わり皆が採用したいと上げたのは全て「力強いポーズ」を取った人たちでした話の論理性や内容、能力で評価されるのでなく、その人が話す態度が重要だということです

体が心に影響を及ぼし心が行動に影響を及ぼし行動が結果に影響を及ぼす

何かのフリをしても、それは偽物?

こういう話をすると「なんかフリをしているみたいだ」 という人もいます。

私は「できるまでフリをしなさい」と主張しますがそんな風にしてまで やりたいとは思わない。

偽物みたいだ。
そんなことしても「自分は偽物」「本当はここにいるべき人間じゃない」と感じるだけだ、と。



この気持ちはとてもよくわかります。
私も以前自分は偽物で 本当なここにいるべき人間じゃないと感じていたからです。

私は19歳の時に大きな自動車事故にあいました。車から放り出され頭部にも外傷を受けました。大学を休学し、IQが標準偏差2個分も下がったのを知ってショックを受けました。

復学しようと ずっと 努力していましたが「卒業は無理、他にできることを探したほうがいいよ」とみんなに言われました。
私は子供の頃から自分の高いIQを認識しており周りからも天才だと言われてきました。頭がいいということは私のアイデンティティでしたので、それがなくなることに絶望しました。

しかし、なんとか努力を続け他の人より4年長くかけて大学を卒業しました。その後私は指導教員である スーザン・フィスクに受け入れられプリンストン大学院に行きました。

しかし私は自分に自信が全くなく「自分はここにいるべき人間じゃない」 と感じていました。

プリンストンでは最初の年に20人を前に 20分のスピーチします。
私はそこで正体がバレることを恐れスピーチの前日スーザンに電話をして 「辞めます」と伝えました。すると彼女は言いました


「辞めちゃダメよ!私はあなたに賭けたのよ。
あなたはここでやるべきことをやりなさい。 
 できなくても、できるフリをしなさい。 
 やるべき講演をすべてこなし、怖かろうが、脚がすくもうがやり続けるのよ! 
 いつか 「ああ、自分はやれている」「本物になったんだ! ちゃんとやっている」と思えるまで


私はそう背中を押され、その後大学院に5年、そしてノースウェスタン、ハーバードへと行きました。ハーバードにいく頃にはあまり考えなくなっていましたが、それまでずっと「自分はここにいるべき人間じゃない」 と感じていたんです。

ハーバードで教え始めて最初の年、それまで授業中に一言も発言しなかった学生がいたので私は「授業にちゃんと参加しないと落第するよ」と伝えました。
後でその子はすっかり打ちひしがれた様子で部屋にやってきました。そしてこう言いました。


「私ここにいるべき人間じゃないんです」


この瞬間私は2つのことに気付きました
1つは いつの間にか私はそんな風に感じなくなっていたこと。
もう1つは 「彼女はここにいるべき人間だ」ということです。
フリをしていれば本当に そうなれるんだと。

そして彼女に言いました。


「あんたはここにいるべき人間よ!
 明日はできるフリをしなさい。
 力の溢れるフリを
 次の日も、次の日も、何度も、何度も、、
 教室に行って最高の意見を言うの」


その後彼女は殻を破りクラスで最高の発言をして周りを驚かせました。
何ヶ月か経って、彼女がまたやってきましたがその頃には単にフリをしているのでなく、本当になったのが分かりました。彼女は変わったのです。


大きくて強いフリをしてその場をやり過ごすだけでなく、それが本当に自分のものになるまでフリをするのを辞めないでください。

非言語行動で自分を精一杯出そう

小さな変化が大きな違いに 繋がります。

たった2分間の積み重ねです。

この次ストレスを感じる場面、評価される場面に臨むとき是非やってみてくださいエレベーターの中でトイレの個室で自分の部屋で 両腕をVに上げて、体を大きく広げて、胸を張って、上をみて、力を感じてください

脳を最適な状態にしテストステロンを上げ、コルチゾールを下げるのですせっかくのチャンスに「自分らしさが出せなかった」 なんて事にならないように、「自分がどんな人間か言ってやろう 見せてやろう」という気持ちになってください。


そしてうまくいったら是非広めてください。

これが一番役立つのはリソースも、技術も、ステータスも力もない人たちです
なぜならこれは誰でも一人でできるんですから必要なのは自分の体と1人になれる2分間だけです。
それが彼らの人生を大きく 変えることになるはずです。

ユウゾウ

私は実際に転職の面接の前にガッツポーズをして面接合格しました。
怖い時ほど堂々とガッツポーズで自分にパワーを与えよう!
それが今の自分を超えていく

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この記事を書いた人

Life Goの運営者
「やりたいことがわかない」と苦しみぬいた30代から一新。40歳を手前に人生リスタート、コーチング、転職、副業、投資でより自分らしいポジティブな毎日を実現。未経験転職で年収UP残業減に成功、副業収入120万円、投資額4000万円。2児の父。
「30代後半からでも変われる!」をコンセプトにもっと自分らしく生きるための情報を発信中

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