ここでは自分の思考の癖や心の重しから自分を解放するアンカーリムーブを実践していきます。
人は知らず知らずのうちに作り上げた自分の常識や偏った考えが心の重しになり思うように動けなくなることがあります。
こうなると何をしても心が晴れない、毎日がつまらない、といった感覚を覚えます。
アンカーリムーブは、こういった自分を縛る思考の癖から自己を解放するワークです。
「自分のやりたいことがわからない、」「毎日もやもやする、、」という人は自己分析の一環として一度取り組んでみて下さい。
きっと大きな変化が訪れます。
アンカーリムーブは本サイトで展開している「Life Goワークショップ」のワークの一部です。
ワークショップは「やりたいことがわかない、、」「今のままでは嫌だ、でもどうしていいかわからない、、」といった方向けにより自分らしく生きるために必要なワークを詰め込んだプログラムです。興味のある方はこちらからどうぞ。
アンカーリムーブとは
アンカーリムーブとは船のいかり(アンカー)のようにあなたの心の重しとなっているものを取り除くワークです。
過去の自分の出来事を振り返り、今の自分の重しとなっている考え、価値観を客観的にみつめます。
人によっては難しいワークになるかもしれませんので、辛くなったら無理に続けずにやめてください。
ワークの内容は3つです。
①ネガポジ体験シートを記入
②インナーチャイルドワーク
③アンカーリムーブワーク
まずは過去の体験を書き出し、それらの事象についてインナーチャイルドワークで振り返りをします。
最後にアンカーリムーブで自分の心の重しとなっている要因を取り除きます。
それでは早速やっていきましょう。
ネガポジ体験シート
ネガポジ体験シートをすでに記入済みの方は、次のステップ、インナーチャイルドワークに進んでください。
まだ記入できていない方は、
↓こちらのボタンからダウンロードできますので活用ください。
自己分析ワークシート
ダウンロードができたら「ネガポジ体験シート」のフォーマットに沿って、過去のネガティブな思い出や体験とポジティブな記憶、出来事を記入してください。自分にとってインパクトが大きい出来事をそれぞれ最低3つ書いてみてください。
できるだけその当時起こったこと、感じたことを具体的に書き込んでください。
ただしネガティブ体験は思い出すことや書くことがとても辛くなってきたら無理せずに一度止めてください。辛いようでしたらこのワークはこれ以上進めないでください。
インナーチャイルドワーク
ネガポジ体験シートが完成したらインナーチャイルドワークに移ります。
ワークを行う際はできれば静かで誰からも邪魔されない空間と時間を選んでみてください。夜の時間や早朝がよいかもしれません。
それでは、始めましょう。
まず3つ書いたネガティブ体験を眺めていただき、その中から一番自分にとってインパクトが大きい体験を選んでください。
選び終わったら、その時の様子を映画のワンシーンのように思い浮かべてみてください。当時の自分の背格好、周囲の状況、匂い、音、天気できるだけ詳細に映像として呼び起こして当時の感覚に没入してください。
そしてその出来事で感じたネガティブな感情に触れたら、その感情を紙に書くか、言葉にだしてみてください。
どう感じたのか、どれだけ強く感じたのか、体はどう反応したのか、なぜそう感じたのか、あまり辛くならない程度に当時の感情に触れてみてください。
ゆっくりで構いません。丁寧に思い出してみてください。
当時の感情を書き出したら今度は当時の自分と少し距離をとって、当時の自分を今の自分が見つめてあげてください。
そして、当時自分が求めていたことは何だったのかを考えてみてください。どんな言葉をかけてほしかったのでしょうか、どんなことをしたかったでしょうか?「OOしてほしかった」「OOしたかった」というふうに書いてみてください。
書けたら目を閉じて、当時の情景と自分を再度思い浮かべてください。思い浮かべたら当時の自分に向かって先ほど書いた言葉を声に出して伝えてあげてください。
もし必要があると感じたら当時の自分の頭を撫でてやったり、抱きしめてあげてもいいかもしれません。
当時の自分が安心していたら、そこから離れて「また、来るね」と別れてください。
お疲れ様でした。インナーチャイルドワークは以上です。
うまくできなかったという方は下記リンクの動画を活用してみてください。目を閉じながらこの動画の誘導でワークするとうまくいくかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=wISDE5ROUWw&t=708s
https://www.youtube.com/watch?v=jGD-X3C62OY&t=179s
インナーチャイルドに関連する書籍も紹介します。
アンカーリムーブ
インナーチャイルドワークを通して当時の自分に癒しを与えられたら、残りのネガティブ体験も眺めてみてください。
残りのネガティブ体験についてもインナーチャイルドワークをやりたい方はやってみてください。もし特に必要ないと思ったらやらなくても大丈夫です。
3つのネガティブ体験を改めて眺めたら、それぞれに何か共通点がないか探してみてください。
体験は別でも、あなたが傷ついたことの根源にあるものは同じではないでしょうか?
参考のため私の体験を例にとると、
私の場合は、自分のネガティブ体験は「親からの男は男らしくあるべき」という価値観に苦しんだという共通点がありました。
私のネガティブ体験は下記の3つです。
①学校の先生から「男のくせに情けないですね」とみんなの前で叱られた
②喧嘩をしたときに自分は逃げずに対処したのに母親に怒られた
③友人がいじめられたのに守ってやることができなかった
①③は本当は男らしく振る舞いたかったのにできなかった
②は自分としては男らしく振る舞えたのに親が褒めてくれなった
私のネガティブ体験は「男らしさ」に起因しています。そしてこれは私が幼少期より母親に言われてきたことでした。
私は「男は男らしく、言い訳はしない、逃げない」、「弱いものを守って強いものに挑戦しなさい」と言われて育ちました。でも、本当の自分はどちらかというと女性的な繊細な部分が多く親から求められていた男らしさにギャップを感じていました。
自分はもっと男らしくあるべきなのに、できてない。そう考えて、自分を否定してきたのだと思います。
でも今なら「男は男らしく」というのは1つの価値観で、絶対の正解ではないと理解できます。そう理解することで親がいう「男らしさ」を持たない自分を容認することができました。
少し自分語りが長くなりましたが、このようにネガテイブ体験の共通点をさぐることでこれまで自分を苦しめてきた根本原因に辿り着ける可能性があります。
特に幼少期の周りの大人の影響は大きいです。それぞれのネガティブ体験を客観的にみつめて是非さぐってみてください。
そして共通点や自分のネガティブ体験に紐づく価値観が見つかったら、その価値観を疑ってください。
価値観に正解はありません。
それはあくまで誰かの意見です。
私の場合でいうと親の言う男は男らしくというのはただの親の意見です。じゃ、性同一性障害の人はどうなるのか?逃げずに苦しむのが正解なのか?自分はそんなに強い相手に向かっていっているのか?ツッコミどころ満載わけです。
価値観はただの意見です。誰かに押し付けられた、ただの意見に苦しまないでください。
もしあなたを苦しめる「こうあるべき」といった価値観があるのであれば、今すぐその価値観を手放してください。
その時に自分を苦しめた価値観を憎んだり、その状況にいた自分を否定するのでなく、それはそれとして客観的に認識してそこから離れることを選んでください。
そして今後は自分が気持ちの良くなる、力がでるような新しい価値観を大事にしてください。
きっと人生の新しいスタートを切れます。
まとめ
ワークがうまく行かなかった場合もあまり気にしないでください。
ポイントはネガティブ体験をした過去の自分を癒してあげる、認めてあげることです。
当時の傷ついた自分の気持ちは尊重しながらも、そこに囚われすぎず、いい意味で手放すことができると心が軽くなります。大人になったからこそ癒してやれる、乗り越えられることもあると思います。
もし自分を苦しめていた価値観や考えに気づけたら、その価値観を客観視してから手放す。
うまく手放すことができれば、それは苦しい過去やコンプレックスも含めて自分を受け入れることにもなります。
明日からは新しい自分の価値観で生活してみてください。
自分を受け入れて自分の価値観で生きることができれば人生はぐっと楽になります。
ワークについての質問や感想は是非コメント欄に書いてみてください。
アンカーリムーブで過去の深掘りが終わったら次は未来について考えてみましょう。
「Life Go Workshop 自己分析ワーク」から引き続き自己分析を続けましょう。
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